2019年2月

法人開催のフォーラムにて清雅苑も発表を行いました!

2/10(日)中野サンプラザにて行われた 社会福祉法人東京聖労院全体のフォーラムにおいて清雅苑は「インカム導入について」というテーマで発表を行いました。
発表の様子と内容(一部抜粋)をご報告します。

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【発表:施設サービス部 部長 吉澤大助】

清雅苑では平成30年7月よりインカムを導入しています。
導入のきっかけになったのは主に下記の課題を抱えていたためでした。

① 離設事故防止対策としてエレベーター使用時に必ず内線でフロアに伝えることになっているが、繋がるまでに時間を要しお客様を待たせてしまう。
② 業務連絡としてのフロア間の内線も繋がりづらい。
③ 緊急時等に職員を探す際、大声で叫ぶか歩いて探し回らなければならない。
④ 職員の情報共有を一度には集まることができないので何度も行わなければならない

この課題解決策として 当時の副施設長がユニクロのスタッフのインカム着用姿を参考に清雅苑でもデモ機を試すことを提案したのが導入のきっかけとなりました。
半信半疑でデモ期間を迎えた職員も2週間が過ぎるころにはその便利さをほぼ全員が理解するようになっていました。

そして正式導入。上記課題の解決はもとより、他の効果もありました。一部声を抜粋します。

① 夏祭りでの誘導。「次~さんが降ります。1階で受けてください。」「体力の少ない~さんを誘導してください。」など事前のやり取りによりスムーズに行うことができた。

② 排泄介助や入浴介助の際や看護師の処置が必要な時に、インカムで看護師を呼ぶことが出来、探しに行く手間が省け、介助がスムーズに行えるようになった。

③ 食堂でトイレに行きたいご利用者がいらっしゃった時に、他ケアワーカーを呼び、トイレ誘導を行ってもらえるようになった。「ちょっと待っててください。」とご利用者を待たせる事、また待たせる声掛けが少なくなった。

④ フロア内に職員を探す無駄な大きな声が響かなくなり、ご利用者が落ち着いて過ごせる環境整備につながった。

もちろん、混線問題などインカムの問題点もないとはいえません。引き続きこれらについては細心の注意を払って使用していきます。

清雅苑では月曜日から土曜日の毎日入浴を実施し、曜日によってばらつきのあった出勤職員人数を毎日7人で平均化し、その結果、各フロアで常勤換算で1.0名の人員を減らすことが出来ました。人員を減らすことはサービスの質を落とすことにもつながりかねません。しかし、職員が働きやすくなるものを導入することにより、「人員は削減しても、サービスの質は保つ。」インカムの導入はこのことを考えさせてくれました。

今後も続くであろう介護職員の人材不足。国でも奨励しているロボット事業などを導入する事で、少しでも現場で働いているケアワーカーの介護負担の軽減につながり、職員が安心して働ける環境を整えることで、少しでも長く仕事を続けることができ、先輩から後輩へ、ベテランから新人へのバトンをつないでいきたいと思っています。

職員が安心して働けることにより、ご利用者へ質の高いサービスを提供することができ、ご利用者が安心・安楽に生活して頂けるよう、清雅苑職員一同「考えながら、より良い介護」を目指していきたいと思います。

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